養殖
マグロは長距離を遊泳すること、成熟に時間が掛かること、小さな傷が死につながるほど皮膚が弱いことなどがあり、捕獲したマグロの稚魚や若魚を養殖する「蓄養」や、卵から成魚まで育てる「養殖」が困難である。
マグロ価格高騰と天然物の漁獲量低下の追い風もあり、蓄養による養殖による出荷量は増加している。低コスト化・安全性向上の他、トロの割合を多くし価値を高める研究も行われている。
基本的に現在流通している養殖のマグロは蓄養によるものであり、これは前述の乱獲問題にも連なるが、稚魚の乱獲になるという批判もある。
2002年に近畿大学水産研究所が30年余かけて、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、2004年には市場へと出荷が開始された。近畿大学は和歌山県串本町の大島実験場と奄美大島の奄美実験場で、商業化に向けて研究を続けている。クロマグロの蓄養は、幼魚が黒潮に乗って回遊してくる西日本各地で行われている。蓄養マグロの出荷量は、1位の鹿児島県が2位の長崎県以下を大きく引き離している。